ニューヨーク・タイムズ
は、7月29日に情報筋の話として、地元の治安部隊間のメッセージが、治安部隊がドナルド・トランプ元大統領の暗殺未遂犯を当初の証言よりも早く発見していたことを示していると報じた。
具体的には、地元の狙撃対策部隊の警備員が、トランプ氏の選挙運動イベントが行われた場所で、犯人のトーマス・マシュー・クルークス容疑者が事件発生の約90分前にうろついているのを発見したという。
7月13日午後4時26分頃、この警備員はクルークスの不審な行動について同僚に報告した。当初、容疑者は倉庫近くのエリアに座っていたが、その後、ライフル銃を持ってその場を離れた。
警備員の一人がクルークスの写真を撮影し、警備隊のグループチャットで共有した。午後5時38分頃、地元の警備員がグループチャットで、この事件をシークレットサービスに報告すべきだとメッセージを送った。
午後6時頃、警備員の一人はクルークスが倉庫の裏側に移動していると判断した。しかし実際には、クルークスはトランプ氏が演説したステージに近い倉庫の屋根に登っていた。
午後6時11分、クルークスは発砲を開始し、トランプ氏の右耳に怪我を負わせた。観客1人が死亡し、数人が負傷した。数秒後、クルークスは狙撃兵によって射殺された。
新たに明らかになったテキストメッセージは、銃撃犯が常に治安部隊よりも一歩先を進んでいたことを示している。
ニューヨーク・タイムズ
によると、クルークスはシークレットサービスよりも1日早く、トランプ氏の選挙運動イベントの場所を偵察していたという。
この事件の後、キムバリー・チートル米シークレットサービス長官は、トランプ氏に対する暗殺未遂を阻止できなかったことを認め、辞任した。
現在、この事件に対する批判の大部分は、シークレットサービスに向けられており、トランプ氏が演説した場所からわずか120〜140メートルしか離れていない場所で銃撃犯がいたにもかかわらず、イベント会場の安全を確保できなかったと指摘されている。