民主党からの長引く圧力を受けた後、アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデン氏は7月21日、選挙活動を中止し、カマラ・ハリス副大統領を民主党の11月の選挙の候補者として支持することを発表しました。
NBC
の情報筋によると、アメリカ合衆国前下院議長ナンシー・ペロシ氏が、バイデン氏に「巧みに促す」中心人物であったとのことです。
ペロシ氏は、バイデン氏が選挙戦を続ければ、共和党候補ドナルド・トランプ氏に大敗し、民主党は下院と上院の両方の支配権を失う可能性があると、個人的な電話で警告したとされています。
情報筋によると、ペロシ氏は公にはバイデン氏の辞任を呼びかけませんでしたが、水面下で着実に活動していたとのことです。
前下院議長は、多くの議員と話し合い、バイデン氏の立候補について「自分の良心に従うように」呼びかけていたとされています。
NBCに情報を提供した3つの情報筋によると、バイデン氏の選挙活動中止を求める声が沈静化すると、ペロシ氏が「火に油を注ぐ」ように再び呼びかけたとされています。
「ペロシ氏は、依然として優れた政治戦略家であることを証明していると思います」と、下院の民主党指導部の一人の補佐官は述べています。
先週末、議会で13人の民主党議員が、バイデン氏に選挙活動を中止するよう求める圧力をかけました。
バイデン氏の選挙戦撤退の決定にペロシ氏がどの程度関与していたかと尋ねられた民主党議員は、「約50%」と答えています。
民主党の情報筋によると、ペロシ氏は「政治的には依然として我々のリーダー」であり、「ハリス副大統領をバイデン氏の後継者に指名できるのは彼女だけだろう」と予測しています。
バイデン大統領の発表直後、多くの民主党議員がハリス氏を支持する声明を発表しました。しかし、ペロシ氏がハリス氏を支持したのは7月22日になってからです。
「国の未来に誇りと希望を持って、カマラ・ハリス副大統領を支持します。彼女は11月に私たちを勝利に導いてくれると確信しています」と、ペロシ氏はXで書いています。
バイデン氏は選挙活動を中止すると発表した際にハリス氏を支持しましたが、それがハリス氏が自動的に民主党の候補者になることを意味するわけではありません。
アメリカ合衆国民主党全国委員会は、来月初めにバイデン氏の後任候補を選ぶ投票を行う予定です。民主党は8月7日までに候補者を選出したいと考えています。