ロシア国防省は7月23日の声明で、ロシア軍がドネツクのイヴァノ・ダリエフカ村を掌握したと発表した。モスクワによると、ロシア南部戦線グループはウクライナ軍から村を奪取し、前線でより有利な位置を確保したという。
イヴァノ・ダリエフカは、スターラヤ・プロトヴァ川近く、セヴェルスクの南東8キロに位置する。セヴェルスクは、ドネツクの北部に位置するウクライナ軍の重要な後方支援拠点である。
イヴァノ・ダリエフカを掌握することで、ロシアは南東からセヴェルスクへの直接攻撃のための橋頭堡を築くことができる。
さらに、ロシアは、ドネツクのカリニン、ヴェルヒネカムンスコエ、アントノフカ、クラスノゴロフカ、コンスタンチノフカ、ザリズニャンスコエ、チャソフ・ヤル地域に駐留するウクライナ第11旅団の軍事装備を破壊したと述べている。
ロシアによると、ウクライナの損失は、兵士750人、D-20 152mm砲4門、D-30 122mm砲1門、米国製M198 155mm砲1門、アンクラーブ-N電子戦システム2台、野戦弾薬庫6個となっている。
一方、アンドレイ・マロチコ氏(ルガンスク分離主義勢力の退役軍人、軍事専門家)は、スプートニクに対し、ウクライナ軍は重大な損失を出し、マキーイフカの陣地から撤退せざるを得なかったと述べている。
一方、ロシアは、ロシア北部戦線グループがウクライナ軍の反撃3回を撃退し、ウクライナ軍に兵士170人、装甲車両5台、ポーランド製Krab 155mm自走砲1台、米国製M777 155mm牽引砲2門、Msta-B 152mm自走砲1門の損失を与えたと発表している。
声明によると、ロシア西部戦線グループは前線の陣地を改善し、戦闘地域でウクライナ軍に約490人の死傷者を出したという。
ウクライナは、ロシアが発表した情報についてコメントしていない。