ベトナム証券取引所(HNX)に提出された定期的な財務状況情報によると、マン・シュガー株式会社は2023年も赤字を記録した。
税引き後損失は、2022年の336億ドンから508億ドンに増加し、4年連続の赤字となった。これにより、自己資本利益率(ROE)はマイナス68.71%となり、2022年のマイナス26.95%から悪化した。
同社の自己資本は、過去1年で大幅に減少した。2023年12月31日時点で、マン・シュガーの自己資本は739億ドンとなり、2022年末と比較して508億ドン減少した。
負債比率は9.7倍から15.18倍に上昇し、2023年12月31日時点の負債総額は1,1218億ドンとなった。債務対自己資本比率は2.71倍で、2022年の1.6倍から増加した。したがって、2023年末のマン・シュガーの債務総額は約199億ドンとなっている。
HNXの債券情報システムのデータによると、同社は2017年11月20日に発行されたDMBOND2017という債券コードを持ち、償還期限は7年、金利は年10.75%、3か月ごとに利払いを行う。債券の発行総額は額面で200億ドンである。
2023年は、4回の利払い(1回あたり60億ドン以上、合計250億ドン以上)と2023年11月30日の元本100億ドンの支払いが予定されていたが、同社はすべて2025年6月30日まで延期した。マン・シュガーは、その理由として「計画どおりに支払うための資金調達を完了できなかった」と説明している。
マン・シュガーは、グエン・フー・ドゥオン氏(通称「ビアのドゥオン」)が会長を務めるホアビン・グループのエコシステムに属する企業である。同社は、ベトナムと東南アジアで初めて、唯一の麦芽製造業者であると自称しており、麦芽はビール製造の主要原料である。
2023年3月、グエン・フー・ドゥオン氏は、ドルチェ・バイ・ウィンガム・ハノイ・ゴールデンレイクという金箔張りのホテルを2億5,000万米ドル(約6,000億ドン)で売却すると発表し、話題になった。しかし、その後、同氏は上記の計画を中止した。