ベトナム航空港公社(ACV、証券コード:ACV)は、2024年第2四半期決算報告書で、売上高が約5,535億ドンと、2023年同期比12%増加したことを発表しました。売上高の増加と原価の微減により、ACVの粗利益は62.5%の利益率で約3,460億ドンとなりました。
注目すべきは、管理費が604億ドンから243億ドンに大幅に60%減少したことです。これは主に、同社が航空会社からの債権回収不能債権に対する引当金を、規則に従って削減したためです。一方、同社の財務費用は15%増加し、販売費もわずかに3%増加しました。
税金とその他の費用を差し引いた後の純利益は3,228億ドンで、前年同期比234%増加し、過去最高の四半期利益となりました。同社は、純売上高の増加は、国際航空市場の回復によるものであると説明しています。
今年上半期の累計売上高は16%増加し、約11,200億ドンとなりました。これにより、純利益は45%増加し、6,148億ドンとなりました。
2024年第2四半期末の総資産は69,803億ドンで、年初比3.6%の微増となりました。そのうち、大部分を占めるのは41,651億ドンの流動資産です。
バランスシートの反対側では、負債総額は14,698億ドンで、流動負債は5,080億ドンで、年初比24%減少しました。固定負債もわずかに6%減少し、9,617億ドンとなりました。
6か月後の株主資本は9%増加し、55,104億ドンとなりました。これは、未分配利益が22,542億ドンから27,237億ドンに大幅に増加したためです。
さらに、6月30日現在、不良債権は年初比45%増加し、8,256億ドンとなりました。同社はまた、引当金を3,900億ドン以上に増額しました。
ACVは今年、売上高20,000億ドン、税引前利益9,400億ドンという過去最高の目標を設定しており、2023年の実績比でそれぞれ2%、6%の増加となります。上半期は、売上高目標の56%、利益目標の81%を達成しました。
同社の経営陣は、この好調な業績について、国際航空市場の回復によるACVの事業環境の改善が要因であると説明しています。
ACVは、上半期業績発表会で、上半期に外国人観光客が大幅に回復したことを明らかにしました。
具体的には、旅客数は約5,470万人となり、2024年の計画の48%を達成し、前年同期比3.8%減少しました。そのうち、外国人観光客は前年同期比約40%増加の約2,030万人となりました。一方、国内旅客数は前年同期比18.5%減の3,440万人となりました。
それに伴い、国際線の離発着便数も27%以上増加し、126,703便となりました。しかし、国内線の離発着便数は22%以上減少し、206,138便となりました。
貨物・郵便物の取扱量は約73万トンで、年間計画の53%を達成し、2023年同期比約26%増加しました。